未払金とは?買掛金・未払費用との違いと仕訳例を初心者向けにわかりやすく解説

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「仕事で使うパソコンを後払いで買った。これ、買掛金でいいの?」

個人事業主や副業では、商品や材料の仕入れだけでなく、備品や固定資産の購入も後払いになる場面があります。そのときに使うのが、未払金(みばらいきん)という勘定科目です。

この記事では、未払金とは何かを、買掛金・未払費用との違いを軸に整理し、備品・固定資産・消耗品などの仕訳例を紹介します。

この記事で分かること

  • 未払金とは何か(買掛金・未払費用との違い)
  • 未払金が発生する取引の例
  • 備品・固定資産・消耗品などの仕訳例
  • 未払金・買掛金・未払費用の使い分け方
  • 未払金の管理で気をつけたいこと






未払金とは?仕入れ以外を後払いにしたときの「支払う義務」

未払金は、商品や材料の仕入れ以外で、代金を後払いにしたときに生じる「支払う義務」を記録する勘定科目です。貸借対照表では負債の部、通常は流動負債に表示されます。

ポイントは「まだ支払っていない」という点では買掛金と同じでも、何を買ったか(取引の性質)で科目が変わることです。売るための商品や材料なら買掛金、それ以外の備品や固定資産などの後払いなら未払金、という使い分けになります。

未払金が発生する取引の例

  • 事務用パソコンやプリンターなどの備品を後払いで購入したとき
  • 業務用の車両や機械などの固定資産を後払いで購入したとき
  • 消耗品や事務用品をまとめて後払いで購入したとき
  • 単発の広告や外注などのサービス代金を後払いにしたとき

いずれも「ものやサービスは受け取ったが、代金はまだ払っていない」という状態です。支払った時点で未払金は消えます。

未払金の仕訳例

よくある5つの場面で、仕訳の形を見ていきます。借方・貸方の基本的な考え方は、仕訳のやり方・借方と貸方の考え方を具体例で解説も参考にしてください。なお、消費税は簡略化した例としています。

例1:事務用パソコンを後払いで買ったとき

事務用パソコン200,000円を後払いで購入した場合です。商品の仕入れではないので、買掛金ではなく未払金を使います。

借方金額貸方金額
工具器具備品200,000円未払金200,000円

支払ったときは、未払金を取り崩します。

借方金額貸方金額
未払金200,000円普通預金200,000円

例2:消耗品を後払いで買ったとき

事務用品12,000円を後払いで購入した場合です。仕入れではない消耗品の後払いも、未払金で処理します。

借方金額貸方金額
消耗品費12,000円未払金12,000円

例3:固定資産を後払いで買ったとき

業務用車両800,000円を後払いで購入した場合です。金額が大きくても、考え方は同じで、購入時に未払金を計上し、支払時に取り崩します。

借方金額貸方金額
車両運搬具800,000円未払金800,000円

例4:単発の広告費を後払いにしたとき

単発の広告50,000円を後払いにした場合です。継続契約ではなく一度きりの取引なので、未払費用ではなく未払金を使います。

借方金額貸方金額
広告宣伝費50,000円未払金50,000円

例5:振込手数料がかかったとき

未払金200,000円を支払うときに、振込手数料550円がかかった場合です。手数料は未払金とは別に、支払手数料として記録します。

借方金額貸方金額
未払金200,000円普通預金200,550円
支払手数料550円

未払金・買掛金・未払費用の違い

3つの科目は、どれも「まだ支払っていないお金」ですが、判断の軸は次の3つです。

科目判断の軸具体例
買掛金本業の仕入れ(売るための商品・材料)商品・材料の掛け仕入れ
未払金仕入れ以外の、単発の取引備品・固定資産・消耗品の後払い
未払費用継続契約で、すでに受けた分の費用家賃・給与・水道光熱費の決算時の未払分

💡 Meltiny編集部のワンポイント

迷ったら、「これは売るための仕入れ?」と考えてみてください。仕入れなら買掛金、仕入れ以外の一度きりの買い物なら未払金、毎月続く契約の当期分なら未払費用、という順番で考えると整理しやすいです。

買掛金の詳しい解説は、買掛金とは?売掛金との違いと仕訳例を初心者向けにわかりやすく解説も参考にしてください。なお、同じ業種でも「商品」にあたるものが変われば科目が変わる場合があります。たとえば中古車販売業にとって車両は商品なので買掛金になりますが、一般的な事業者にとって業務用車両は固定資産なので未払金になります。

デメリット・知っておきたいポイント

買掛金と混ぜてしまうと、仕入れの管理がずれる

備品の後払いを買掛金で記録してしまうと、仕入れの金額として集計され、仕入れの管理や買掛金の残高確認がずれてしまいます。取引先ごとに残高を確認する前に、まず科目が合っているかを見直しましょう。

支払い忘れ・二重払いに注意

未払金は、支払った時点で取り崩すのが原則です。支払いを忘れると残高が残り続け、二重に記録すると残高が合いません。請求書の支払期限と、未払金の残高を定期的に照合する習慣が有効です。

未払費用との線引きは、決算で特に意識する

家賃や水道光熱費のように毎月続く契約では、決算日までに受けた分のうち未払いの部分を未払費用として計上する場面があります。単発の買い物は未払金、継続契約の当期分は未払費用、と分けて考えましょう。







会計ソフトではどう記録する?

会計ソフトでは、未払金が最初から勘定科目として用意されているのが一般的です。購入時に未払金で記録し、支払時に未払金を取り崩すことで、残高が「まだ払っていない金額」として残ります。

帳簿付け全体の流れは副業の帳簿とは?初心者向けに書き方・保存方法を解説、会計ソフトの選び方は個人事業主向け会計ソフトの選び方|初心者でも失敗しないポイントを解説も参考にしてください。

未払金についてよくある質問

個人事業主でも未払金を使いますか?

使います。備品や固定資産を後払いで買ったときなど、個人事業主・副業でも未払金が出る場面は普通にあります。

未払金と買掛金、どちらか迷ったらどう判断しますか?

「売るための商品・材料の仕入れかどうか」で判断します。仕入れなら買掛金、仕入れ以外なら未払金が基本です。自分の業種で何が「商品」にあたるかを先に確認しておくと、迷いにくくなります。

未払金と未払費用はどう違いますか?

未払金は仕入れ以外の単発の取引、未払費用は継続契約で発生した費用のうち、決算などで当期分として計上するものです。家賃や給与、水道光熱費のように毎月続くものは、未払費用の側で考えるのが基本です。

分割払いの残りも未払金ですか?

購入時に全額を未払金として計上し、支払うたびに取り崩していくのが基本の形です。支払いが終わるまで、残高が「まだ払っていない金額」として残ります。分割の条件や手数料の扱いが複雑な場合は、契約内容を確認してください。

💬 Meltiny編集部の結論|未払金は「仕入れ以外の後払い」の科目

未払金は、商品や材料の仕入れ以外で、代金を後払いにしたときに使う科目です。

判断の軸はシンプルで、「売るための仕入れなら買掛金、仕入れ以外の一度きりの買い物なら未払金、毎月続く契約の当期分なら未払費用」。この3つの使い分けができれば、備品や固定資産の後払いも迷わず記録できます。

仕入れとそれ以外を分けて記録できるようになると、支払いの管理も、仕入れの集計も、ぐっと見やすくなりますよ。







この記事のポイント

  • 未払金は、仕入れ以外の後払いを記録する負債の科目
  • 売るための商品・材料の仕入れは買掛金、仕入れ以外は未払金
  • 継続契約の当期分の未払いは未払費用で考える
  • 購入時に未払金を計上し、支払時に取り崩すのが基本の流れ
  • 振込手数料は支払手数料として別に記録する

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参考にした公的・公式情報

※この記事は2026年10月時点で確認した情報をもとに作成しています。この記事の仕訳例は一般的な考え方を初心者向けに簡略化したもので、実際の会計処理は取引内容などによって異なる場合があります。自分のケースで判断に迷う場合は、税務署や税理士などに確認しましょう。

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